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サマスタ2018について

​テーマ

演習林フィールドミュージアム化

「森」の「カタチ」を考える

 「森」と聞いてどんな風景を思い浮かべますか。「森」は不変のものではありません。古来よりさまざまな「カタチ」の「森」がわれわれとの関係にうみだされてきました。しかし、高度成長期以降その関係性は希薄となり、人口減少とともに「森」は新たな荒廃へと向かっています。一方、「環境」ということばが身近になって久しいものの、目指す空間像は未だ不明瞭のままです。
  そこで、今回は「森」について今一度考えなおすことからはじめてみることにします。これからの「森」には、どのような「カタチ」がふさわしいのか、「場の読み解き」を行いながら探ります。「場の読み解き」は建築・土木・アートに限らずすべての「カタチ」のはじまりの行為であり、「場の読み解き」からいかにロジックを構築し説明可能な「カタチ」へと昇華させていくかがキーになります。

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スケジュール
1日目

資源探査:空間の発見

午前:プログラムやサイトのオリエンテーション、

午後:資源探査の個人サーベイ。位置情報画像のアーカイブアプリを使いつつ、対象地の資源を発見・記録し、対象地のポテンシャルを測る

 個別ミニプレゼンにおいて、自らが発見したもの資源性の発表・ディスカッションを行う。この結果をふまえグルーピングを行う。

​生態水文学研究所職員による演習林の解説。

夜間:交流を目的とした歓迎会を行う。

3日目

コンセプトの視覚化

午前:対象地のコンセプトを定め、デザインダイアグラムによる視覚化を行う。

午後:同上。グループごとに適宜エスキースを行う。

夜間:グループミニプレゼン

2日目

アイディエーション

午前:グループワークにて、対象地の活用方法、デザイン案、コンセプトに関する議論を行う。適宜、フィールドの再調査などを行う

午後:同上。グループごとに適宜エスキースを行う。

夜間:グループミニプレゼンとチューターによる講評

1日目

最終プレゼンテーション​

午前:発表資料の最終調整を行う

午後 講評会

​   パースとダイアグラムを製作物としたプレゼン

4日目
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最終講評者
岡田憲久

名古屋造形大学特任教授

信州大学農学部林学科造園研究室卒業。京都にて作庭修行後、名古屋にてランドスケープの設計事務所勤務を経て名古屋造形大学大学院教授、2016年より現職

1989年より景観設計室タブラ・ラサ主宰

著書「日本の庭ことはじめ」他

2009年日本庭園学会奨励賞
2011年日本造園学会賞『武田薬品研修所・全体景と石庭「九山八海の庭」』
2011年愛知県芸術文化選奨文化賞
2013年度都市公園コンクール国土交通大臣賞「東海市太田川駅前広場」

根本哲夫
 
奈良女子大学教授

千葉大学大学院園芸学研究科造園学専攻修士課程修了。

博士(学術)、登録ランドスケープアーキテクト。

株式会社日建設計理事・ランドスケープ設計部長を経て、2018年より現職。

2010年日本造園学会賞(研究論文部門奨励賞)、2017年日本造園学会賞(技術部門)を受賞。

主な作品に「エクシブ京都八瀬離宮」、「新ダイビル堂島の杜」、「やまぐちフラワーランド」など。主な著書に「ランドスケープ空間の諸相」などがある。

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チューター
相田 明

岐阜県立国際園芸アカデミー准教授

東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了、博士(造園学)。同大学造園科学科助手を経て、現在に至る。現代アート作品として、現地の土で作った日干しレンガが崩れ、埋土種子が発芽し、自然に還る『遷移/succession』(大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ2009」出展)シリーズ、ほだ木で作った家具などが自然に還る『キノコ』シリーズがある。

大野暁彦

名古屋市立大学専任講師

 

​千葉大学大学院園芸学研究科博士後期課程修了、博士(農学)。中央大学理工学部助教を経て、現在に至る。2015年より設計事務所エスエフジーを立ち上げ、2018年より株式会社エスエフジー・ランドスケープアーキテクツ代表取締役。代表プロジェクトに、『太田市美術館・図書館』(グッドデザイン賞)、『リノア新松戸』(松戸景観優秀賞)、『新代田ポケットナーセリー』(国土交通大臣賞)など。著書に『日本の美しい庭園図鑑』など

水津 功

 

​愛知県立芸術大学教授

東京芸術大学大学院修了後、大手企業で設計事務に従事した後、デザインスタジオwatermarkdesignを設立と同時に愛知県立芸術大学で教鞭をとる。瀬戸内国際芸術祭では古い民家をアートサイトに再生させ“MEGIHOUSE”をデザイン。現在は、自然と人口、過去と現在など、異なる要素間で互いを高め合うようなデザインや手法に関心を持つ。

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